ホーソンベリー
ホーソンベリー Crataegus monogyna
優れた強心作用があり血管や心臓を守るハーブ
ホーソンの花や葉、果実は欧米やアジアの伝統的な植物療法で古くから動悸や息切れ、心臓の痛みなど心臓を取り巻くさまざまな症状に用いられてきたハーブです。
現在の植物療法においても、うっ血性の心不全の初期症状や狭心症、心臓周囲の圧迫感、老化による心臓機能の低下やそれにともなう睡眠障害など、幅広く用いられています。
近年では科学的研究により血管の働きを助け、血流量を増加させるほか血管そのものを健やかに保つ働きがあることが報告されています。
血圧を調整する働きは、血圧が高め、低めの場合でもどちらにも使用することができます。
長期に渡っておだやかに作用するので、高齢者でも安心して服用でき、高血圧による心臓血管系疾患の治療薬として、安全性が確認されています。
5月ごろに白やピンクの花を咲かせることから「メイフラワー」とも呼ばれています。
生薬の「山査子(さんざし)」は近縁種のオオミサンザシで、消化器系のケアに有効とされています。
<効能・作用>
陽性変力作用:
心筋の収縮力を上げる。
強心作用:
冠状血管や心筋の血行促進。
血管拡張、血圧降下、血圧調整、利尿、リラックスなど。
動悸や息切れなど心臓を取り巻くさまざまな症状に役立つ。
<味と香り>
ほのかな甘味と酸味
<ブレンドカテゴリー>
メディカルハーブ2:効能があり、禁忌がないまたは少なくブレンドしやすいハーブです。
<ブレンド相性>
ブレンドレシピ【血圧対策】リンデン+ホーソンベリー+レモンバーム
<禁忌事項>
特になし
<学 名> Crataegus monogyna
<英 名> Hawthorn , May flower
<別 名> ホーソン、メイフラワー
<和 名> セイヨウサンザシ(西洋山査子)
<科 名> バラ科
<分 類> 落葉低木
<原産地> ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア
<使用部位> 果実
<主要成分> OPC(オリゴメリック・プロアントシアニジン)、フラボノイド配糖体、カテキン
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【参考文献:メディカルハーブ安全性ハンドブック第二版 他】