入門講座3 ハーブマイスター養成講座【ハーブティーの効果的な飲み方】

この講座は「ハーブマイスター養成講座」入門講座3です。
「ハーブマイスター養成講座」の【ハーブの基礎】コンテンツ内容を一部そのまま掲載し、これまでのHerbwithでの公開講座から重要箇所を抜粋しております。
「ハーブマイスター入門講座1」「ハーブマイスター入門講座2」とあわせて学んでいただけると、さらにくわしくハーブ活用の基本について理解していただけるようになっています。
では、暮らしに役立つハーブマイスターとしての基礎知識について一緒に学んでいきましょう。
ハーブティーを飲む時、気になるのがその効能や効果的な飲み方です。
正しい飲み方を知ることはハーブティーの効果を実感するために大切です。
- ハーブティーはいつ飲んだらいいの?
- どのくらいの期間飲むと効果があるの?
- ハーブティーの効果を取り入れやすくするコツとは?
など、今回はハーブティー本来の効果を実感するための具体的な飲み方についてお話ししていきます。
目次
ハーブティーの活用法
ハーブティーにより身体に取り入れられた有効成分は、最終的に尿として体外に排泄されます。
症状を無理に抑えるのではなく自然治癒力を高めることから、基本的には副作用・習慣性の心配はありません。
最近の新薬の多くは生薬やハーブの成分を分析し、化学合成することで作られています。
一方で、薬効の強すぎるハーブなどは禁忌もあり特定の疾患、妊娠中などの方には使用できないものもあるので、使用方法・使用量には注意が必要です。
良質の水分『ハーブティー』をたくさん飲むことの重要性
一般的に人間の身体の約60%は水分です。
新生児で約80%、幼児は約70%。
加齢とともに身体の水分量は減少していきます。
健康な成人が1日に必要な水分量は約2.2ℓ。
それに対して排泄量も約2.2ℓ(腎臓での血液濾過)です。
良質な水分が体内に入ることで、老廃物など体に不要なものは約4~6時間ほどで排泄されます。
そうして人間の身体は常に一定の水分バランスを保つことで、美容と健康を維持できるのです。
加齢とともに水分補給の必要性が高まるのはこのためです。
水分不足は肌がカサカサになるという見た目だけでなく、体調不良にもつながります。
適切に水分を取ることにより、汗をかきやすい身体になり、肌や体内を潤してくれます。
老化は水分調整バランスがくずれた時にはじまります。
このことから良質の水分『ハーブティー』をたくさん飲むことが重要なのです。
目的や効能を重視する飲み方3つのコツ
- リラックスして身体を温めたい
- 季節の変わり目の不調を何とかしたい
- ダイエットを成功させたい
- 冷えをとりホルモンバランスを整えたい
などハーブティーを飲む目的は様々です。
しかし、飲み方によってはせっかくの効能を充分に取り入れられていない場合があるので注意が必要です。
そこで基本的な摂取の方法とタイミングをご紹介します。
- 1回の量はカップ1杯〈約200cc〉
- 4時間から6時間おきに1杯を目安に定期的に飲みましょう
- 食事の前(胃腸の弱い人は食後)などの空腹時や入浴後など血行が良い時に吸収が良いとされる
1日3回飲む習慣とベストタイミング
特定の疾患や妊娠中などの場合以外は、飲みすぎて体に負担があるなどの心配はありません。
健康な成人が一度に吸収できるハーブティー成分はおおよそ200cc前後といわれています。
また、カップ1杯分のハーブティー成分が摂取から吸収され循環し、体外に排泄されるまでにはおおよそ4時間から6時間といわれています。
そのため4~6時間おきにカップ1杯のハーブティーを飲むことで、1日を通してハーブの成分が身体に留まり作用してくれると考えられています。
1日の生活のリズムを考えると、約5時間おきに食事をとっているため1日3回、食事の前後にハーブティーを楽しむことがタイミングとしては最適です。
また、ハーブティーには活性酸素を除去するといわれている数種類のポリフェノール類が含まれているため、食後や運動などエネルギー代謝のタイミングでの摂取も理にかなっていると考えられます。
とはいえ、お薬ではないので決まった時間に飲むものではなく、目的によって
- リラックスしたい時
- お仕事の合間のリフレッシュ
- 就寝前
というように効果が欲しいタイミングで摂取しましょう。
その際、ハーブティーは即効性の作用がある香りによる脳への直接の作用と、内服することによりじっくり作用する2面性があることも理解しておく必要があります。
*ハーブによっては多量摂取の出来ないものや、常用できないものもあるので注意が必要です。
*特定の疾患や常用薬のある方、妊娠中や授乳中のかたは、摂取できないハーブもあるので注意が必要です。
ハーブティーの美味しい飲み方
ハーブティーを買ったけれどあまり美味しく感じられない、飲みにくいので続かない、こんなときちょっとしたアレンジで飲みやすくおいしく変わるポイントがあります。
- ハチミツやサトウキビ糖・ジャムなどで甘みをプラスする
- ミルクを入れる、またはミルクで煮出す
- フレッシュなフルーツやドライフルーツと一緒にハーブティーを蒸らす
- ほうじ茶や飲みなれたノンカフェインのお茶とブレンドする
ハーブティーの効果を実感!身体と心の変化の流れ
Step1 <デトックス期> まずは、1ヶ月つづけてみましょう
細胞サイクルである1ヶ月間を目安に、からだの大掃除をするイメージです。
排出作用のあるハーブを、1日3~4杯を目安にしっかり飲み続けましょう。
シングルハーブだけだと飲みにくい場合は、ブレンドティーもおすすめです。
ハーブはブレンドすることで飲みやすくなり、さらに相乗効果が生まれ効果・効能があがります。
まずは、美味しく飲み続けるということが大切です。
飲み始めると、冷えが和らいだり、トイレの回数が多くなりいつもよりスッキリした感じがしたり、
気分が穏やかになるなどゆっくりとした小さな変化から始まる方が多いようです。
からだの声をしっかりきいてあげるようにしてみてくださいね。
こうして余分なものを排出することで、ハーブのパワーをより吸収しやすい状態にしていきます。
Step2:<リセット期>健康美を保てるからだを目指しましょう
次に、からだをリセットする時期に入ります。
自然治癒力を高め、本来の健康で良い状態に戻し、それを保つからだ作りを目指します。
最初の1ヶ月と同じ種類のお茶がおすすめですが、慢性的に気になる症状があればそれにアプローチするお茶でも良いです。
1日2~3杯を目安に続けてください。
不調を感じても治りが早かったり、周りが体調不良でも自分だけ元気だったりと
からだの変化や反応を実感しはじめる時期です。
ただし、効果効能を実感できるタイミングは人によって様々。
変化がなくても、ハーブティーをおいしく飲めているようであれば焦らず諦めず様子をみましょう。
飲んでいる味に飽きてしまったらほかのものに変えてみてもOK。
継続の鍵は「おいしいと感じること」。
ハーブティーを飲む時間が楽しみになるような、そんなハーブティーを選ぶことが大切です。
Step3:<コントロール期>ハーブティーで体調管理しましょう
からだとこころの状態をご自身でコントロールできる状態を作る時期です。
普段はおいしいと思うハーブティーを楽しみましょう。
STEP1・2を経ることでからだの状態が整えば、飲むのをやめても問題ありません。
調子を整えたいときや不調を感じたときに、目的に合わせたハーブを必要に応じて摂取することで、
体調や状態を整えることができることを実感してください。
日頃から自分のからだやこころと向き合うことで、不調をきたす原因がわかり、その症状を未然に防げるようになってきます。
原因がわかったらそれを取り除くためのハーブティーをいくつかお守りのように常備しておくと安心でしょう。
まとめ
現代人は自分の体の声を感じにくくなっていると言われます。
ハーブティーを淹れて飲む時間は、五感を通じてたくさんの情報がゆっくりと脳に届けられます。
飲むタイミングを見計らいながら、ハーブティーの色合い・香り・味わいのすべてを取り込むような気持ちで、楽しみながら続けることが効果的にハーブティーを生活に取り入れるコツです。