入門講座1 ハーブマイスター養成講座 【ハーブマイスター/ハーブとは】

この講座は「ハーブマイスター養成講座」入門講座1です。
無料講座ではありますが「ハーブマイスター養成講座」の【ハーブの基礎】コンテンツ内容を一部そのまま掲載し、これまでのHerbwithでの公開講座から重要箇所を抜粋しております。
ハーブマイスターとは
植物の効能や活用法をはじめ、季節や暦、ホリスティック医学の知識を学び
自然と調和し植物のある心穏やかで豊かな暮らしかたを継承する
植物のある暮らしの伝道師です。
ハーブマイスター養成講座では、日頃からセルフケアを施しながら健康に暮らすための役立つ情報として
ハーブとはどんなものなのか
どのようにすれば心や体を整え健康管理に役立てることができるか
などを基礎から学び、日々の暮らしに取り入れながらハーブマイスターとしての知識と心得を習得することができます。
目次
ハーブとはなにか
ハーブとは「薬効成分を含んだ人々の暮らしに役立つ香りのある植物の総称」です。
ハーブの語源はラテン語で「草」を意味する【Herba】ヘルバにあり、香りの漢方薬とも言われています。
ハーブを活用し自然と調和のとれた暮らしは、心身のバランスを整え豊かな暮らしを実現してきました。
ハーブマイスターとはこの古より役立てられていたハーブを、今の暮らしに取り入れながら楽しくわかりやすく伝えられる人を目指します。
まずは、不安やさまざまなストレスのなかでも自分軸をもち、健康で心豊かな暮らしをハーブでケアすることからはじめましょう。
そして、体質や体調を見極め季節などの外的要因も踏まえながら、自分自身のみならず家族や大切な人にとって最適なハーブを選び、心身の健康をサポートできるようになること。
一度身に着けておけば一生役立つ知識となることでしょう。
ハーブの活用法
自然に寄り添う暮らしを実践するためのハーブ活用法は多岐にわたります。
- ハーブティー
- チンキ
- ハーブオイル
- コーディアル
- ハーブソルト
- 入浴剤
なかでもハーブティーは、手軽でかつ効能の高い活用法の一つで、古代ギリシャ時代から親しまれてきた薬草茶のことをさします。ハーバルティー、インフュージョン、ティザーヌとも呼ばれ、歴史的にはギリシャ医学や中医学、アーユルベーダなど様々な世界医学としても活用されてきました。
薬効を効果的に取り入れるには、フレッシュハーブ(生)よりも、乾燥させたドライハーブの方が有効成分が凝縮されているためおすすめです。
長期保存にもドライハーブが適しています。
フレッシュハーブは、お料理に活用したり、季節を楽しんだり、新鮮な香りを楽しむためにおすすめです。
ハーブマイスターはその時の症状や体質、生活スタイルにあわせ最適な活用法を選ぶことができる知識と経験を身に着けることが大切です。
ハーブティーの効果・効能
ハーブは種類によって様々な効果・効能を持っていますが、すべてのハーブが共通して持っている作用は、アンチエイジング(抗酸化・抗加齢)作用です。
アンチエイジングに効果的な成分にはポリフェノール類やミネラル・ビタミン類があり、これらはどのハーブにも天然の状態で豊富に含まれています。
これは人間が年老いていく自然の流れを緩やかにしたり遅らせたりして、いつまでも美しく元気で健康に毎日が過ごせるように、体しいては心も整える作用です。
プラス、種類によって得意な効果・効能が変わってくるので、目的にあわせたハーブを選べるようになりましょう。
ハーブの効果・効能一覧
- 活性酸素除去(抗酸化)作用
- 免疫力活性作用
- 腸内環境改善作用(水溶性食物繊維)
- 精神心理面の緩和・強壮作用
- 内分泌系調整作用
具体的には、
・老化が引き起こすシミ、しわ、動脈硬化などの予防
・虚弱体質やアレルギーなどの体質の改善
・生理痛、生理不順、PMSなどホルモンバランス調整作用
・イライラ感や不眠などのストレスの緩和
などの効果が期待できます。
香り成分は鼻腔から脳の海馬へダイレクトに作用します。
最近では脳細胞を活性化させ、認知症やアルツハイマー、脳血管などさまざまな病気などにも効果があることが実証されてきています。
ハーブによっては万能薬のようにたくさん作用があり、習慣性や副作用がが少ないこともハーブティーの特徴です。
ただし、
・妊娠中の方
・授乳中の方
・幼児や高齢者
・特定の持病がある方
・治療中や投薬をされている方
は使用に気をつける必要のあるハーブティーがあるので注意が必要です。
禁忌を把握することも大切ですが、心配な時はかかりつけ医や調剤薬局に相談しましょう。
ハーブの種類
現在、世界各国で活用されているハーブの数は数千種類あります。
さらに研究者やプラントハンターによりあらたな薬用植物や薬効が見つけられ、活用できるハーブティーは増えています。
その中で一般的に流通しているハーブは現在約400種ほどです。
お料理の香り付けや味付けを目的に使用するハーブを「スパイス」、自然療法として治療もしくは予防医療などを目的に活用する薬効ハーブを「メディカルハーブ」と呼びます。
日本で自生または栽培されている、ワサビやミョウガ、ヨモギやスギナなどの植物は「和ハーブ」とも呼びます。
東洋医学に”身土不二”というその土地のものを旬の時期に食すことで心身の健康に役立つという考え方があります。
ドライハーブとして流通する多くが海外産になりますが、そういった西洋のハーブのみならず日本で昔から利用されてきた和ハーブも積極的に活用するとよいでしょう。
体質・目的にあったハーブティーの選び方
人間は楽しいことや嬉しいことをすることで、脳細胞をはじめ免疫細胞やカラダ全体の細胞が活性化され、さまざまなバランスが整えられることが、最近の研究でわかっています。
自分にあったハーブ選びの基本は、「味覚」と「嗅覚」で選ぶことです。
「美味しい」「いい香り」と感じるハーブがその時の身体や心に必要なハーブだといえます。
効果・効能などで選ぶことも大事ですが、「美味しい」と感じるものを飲み続けることでハーブティー本来の効果・効能が最大限あらわれます。
ハーブティーの効果・効能を高めるには
ハーブティーを飲用するにあたり重要なポイントは、単品で飲むよりもブレンドをすることで効能が向上するということ。
季節や、体調、体質にあわせたハーブを相乗効果も加味しながら複数種類選び、適切な方法でブレンドすることがとても大切です。
また、起きている症状に対処するハーブを選ぶだけでなく、その根本的な原因にもアプローチする必要もあります。
このようにホリスティックにアプローチしたハーブティーをブレンドできるようになることが本講座での目的の一つです。
ブレンドにおいて間違ったブレンドレシピはありません。
しかし、目的・体質・体調・季節などホリスティックな視点でハーブを選び、
さらに「美味しく飲めて、心地よい香りを感じる」ブレンドハーブティーを作れるようになることがハーブマイスターへの第一歩になります。
ハーブマイスターとは
ハーブの正しい知識を身につけ、天然素材である植物を最適な方法で活用し、心身ともにバランスを整えながら自然治癒力を効果的に引き出すことのできるフィトテラピーの専門家です。
ただ知識だけを活用するのではなく、
天然素材をいつくしみ丁寧な暮らしや手仕事に佇む豊かな時間を大切にする。
太陽の光、月の満ち欠け、草花の息吹を感じ自然の恵みと循環への感謝の心をもつ。
そういった日々の営みから生まれる植物についての学びが実践につながり、ハーブマイスターとして自分や周りの人々の健やかで平和な未来を切り開いていくきっかけになることを願っています。