入門講座2 ハーブマイスター養成講座【ハーブティーの基礎】

この講座は「ハーブマイスター養成講座」入門講座2です。
「ハーブマイスター養成講座」の【ハーブの基礎】コンテンツ内容を一部そのまま掲載し、これまでのHerbwith公開講座の重要箇所を抜粋しております。
「ハーブマイスター入門講座1」とあわせて学んでいただけると、さらにくわしくハーブ活用の基本について理解していただけるようになっています。
では、暮らしに役立つハーブマイスターとしての基礎知識2について一緒に学んでいきましょう。
美味しく効果的なハーブティーの淹れ方
ハーブの活用法はたくさんありますがその中でも一番手軽で簡単に生活に取り入れやすく、しかも有効成分を十分に吸収できる方法がハーブティーです。
ハーブティーを淹れる道具と素材
美味しく効果的にハーブティーを淹れるために必要な道具からご紹介します。
- ハーブティー用ポットまたはカップ
- 砂時計またはタイマー
- 大さじスプーン
- 密閉容器
道具を揃えるとき素材として適しているのは、化学変化を受けない、陶器・ガラス・ステンレス・木製になります。
また、ハーブティーは細かく砕けたものもあるため茶こしフィルターはできるだけ目が細かいものを選びましょう。
忙しい時や一人分のハーブティーを淹れるときに便利なのが、茶こし付きハーブティーカップです。
ポットにかぶせお湯の温度が下がるのを防ぐティーコゼー(ポットカバー)や、固い実やスパイスを砕く時に使う乳鉢・乳棒もあると便利です。
淹れ方6つのポイント
ホットティー(ドライハーブを使う基本の淹れかた)
- ティーカップ1杯(150~180cc)に対して大さじ1杯(3~10g)のハーブを入れます。お好みによりハーブ量は調整してください。
- 沸騰からひと呼吸おいたお湯(98℃前後)を静かに注ぎます。香りが逃げないように素早く蓋をします。蓋がない場合は小皿などでも代用できます。
- 蓋をして3~5分蒸らします。
- 蒸らし終えたら蓋を開け、蓋についた水滴をカップに戻します。
- ハーブを取り出し、最後の一滴(ラストドリップ)までしっかりきってください。
ティーバッグ
ティーバックは機械封入でハーブ形状が粉状になっているものが多くあります。手軽な反面、酸化速度が早く成分や味の劣化が気になります。ティーバック内のハーブができるだけ大きな形状のものや密封包装されているものを選びましょう。
- ティーバッグ1個(3g)でティーカップ1杯分(150~180cc)です。
- 沸騰からひと呼吸おいたお湯(98℃前後)を静かに注ぎます。香りが逃げないように素早く蓋をします。蓋がない場合は小皿などでも代用できます。
- 蓋をして3~5分蒸らします。
- 蒸らし終えたら、蓋を開け蓋についた水滴をカップに戻します。
- ティーバッグを取り出し、最後の一滴(ラストドリップ)までしっかりきってください。
生葉(フレッシュハーブティー)
生葉(フレッシュハーブティー)は、新鮮なものを選びます。ハーブそのもののフレッシュな味と香りを楽しめます。
熱湯を注ぐとおいしさが損なわれるため、70℃くらいのお湯で淹れるのがポイントです。
- フレッシュリーフはよく洗い、小さくカットします。ポットに対して半分くらいが目安です。(ドライより多めに使います)
- お湯(70℃前後)を静かに注ぎます。香りが逃げないように素早く蓋をします。
- 蓋をして3~5分蒸らします。
- スプーンでゆっくりとかき混ぜ、ハーブティーの濃度を均一にします。
- 茶こしを使いカップに注ぎ入れます。アイスティーにしたい場合は、氷を入れたグラスに注ぎ入れます。
アイスティー
”ホットティー”で淹れたハーブティーを冷蔵庫で冷やす方法もありますが、すぐに作りたい時は
- グラスは冷蔵庫などに入れ冷たく冷やしておきます。
- 大さじ1杯のハーブに98℃前後のお湯約120ccを注ぎ、フタをして3分蒸らします。(ホットハーブティーの2~3倍の濃さで、ハーブティーを作ります。)
- グラスいっぱいに氷を入れ、蒸らしたお茶を手早く注ぎ入れ、軽くかき混ぜて出来上がり。
水出し
熱湯を使わないので渋みやカフェインを含む場合はそれを抑えられます。マテやエルダーフラワーなどによく使われます。
- ドライハーブ大さじ1に対して水(常温)200ccが基準となります。
- 容器に水とハーブを入れ、かき混ぜます。
- フタをして3~6時間ほど冷蔵庫におき、ハーブを漉してできあがりです。暑い時期は冷蔵庫で保管し、早めに飲み切りましょう。
抽出液(煮出し)
種子や根、固い実やスパイス系などの抽出におすすめです。あらかじめ乳鉢などですりつぶしておくと、効率よく成分が抽出されます。
- ドライハーブ10gに対して水500ccが基準となります。
- 鍋に水とハーブを入れ、中火にかけ沸騰させ、軽くフタをします。
- 沸騰したらとろ火で約15~20分煮出します。
- 茶こしを使い、温めたカップに注ぎ入れます。
ハーブティーをもっと手軽に楽しむためには
小さなお子さんやハーブティーに飲みづらさを感じる方は、ハチミツやサトウキビ糖、ジャムをなどの甘みのあるものを入れてみたり、泡立てたミルクでカプチーノ風にしたり、カスタマイズして楽しみながら飲んでみてください。
飲み慣れた、麦茶やほうじ茶などのいつものお茶にハーブを少し足してブレンドするのも手軽にハーブを生活に取り入れるにはおすすめです。
また、ハーブと一緒にカットしたフルーツやドライフルーツを入れるフルーツティーもいつもと違う味わいを楽しめるでしょう。
良質なハーブティーの選び方
1.ハーブティーの品質ランクを確認しましょう
食品として販売されているハーブティーを選びます(食品表示がされているはずです)。加工用ハーブやポプリなどを作るためのハーブは避けましょう。
可能であれば、有機栽培ものや農薬・化学肥料などを使わない自然栽培、または自生ハーブ(ワイルドクラフト)を選びましょう。
2.学名や使用部位を確認しましょう
呼び名が同じでも違う品種のハーブや使用部位が違うと有効成分や利用法も異なります。学名と使用部位はしっかり確認しましょう。
3.賞味期限や製造年月日、収穫時期、ロットナンバーなどを確認しましょう
ハーブティーは鮮度がとても大切です。
有効成分が香りの成分や色味の成分にも含まれているので、古くなりこれらが飛んでしまうと効果が半減してしまいます。
表示以外にも、ハーブティーの香りを確かめ色味や香りが鮮やかかどうかなども判断材料となります。
4.1~3カ月以内に飲み切れる量で購入しましょう
ドライハーブティーの賞味期限は、1~2年と言われています。
ただし、保存方法によってその期間は大きく変わってきます。
効果効能を考え鮮度を保つためにも、1~3カ月ほどで飲み切れる分量を目安に購入しましょう。
5.ハーブティー専門店での購入
ハーブティーは自然のもので安心な半面、飲み合わせに注意が必要なものがあったり、相性の良いハーブをブレンドした方が効果が上がったりします。
ハーブの効果効能を実感するために購入する場合は、専門家に相談しながら購入できるお店が良質なハーブティーを購入する上では安心といえるでしょう。
ハーブティーの保存方法
ドライハーブは光や湿気、高温に弱いため、乾燥剤を入れた密閉容器(タッパーやジップロック、ガラス容器など。できれば遮光)に入れ冷蔵庫で保管しましょう。
購入日や製造年月日をラベルに書いて貼るとよいでしょう。
約1年くらいは持ちますが、1~3ヶ月くらいで早めに使い切ることをおすすめします。
まとめ
ハーブマイスターとして、良質なハーブ選び・ブレンドと同じくらい、よりおいしく香りよくそして有効成分をしっかりと抽出させるハーブティーの淹れ方は暮らしにハーブを役立てる上で大切な知識となります。
日頃から繰り返し実践し身につけておきましょう。