ローズマリー<精油>
ローズマリー Salvia rosmarinus (~2017 Rosmarinus offisinalis)
目が覚めるようなすがすがしい香りで集中力をアップ
料理では肉や魚の臭みを消し、香りづけなどにもよく使われるハーブです。
古くから民間薬として知られている植物で、傷の治療などに使用されてきました。
浜辺に生育し、小さな青い花の外観がしずくのように見えたことからラテン語で「海のしずく」という学名がつけられました。
美貌で知られた王妃エリザベート1世は、痛風や脳卒中の後遺症による麻痺をローズマリーウォーターで改善し、若々しい姿を取り戻したという逸話は有名です。
ローズマリーは細胞再生作用、循環促進、解毒作用に優れます。
リンパや血液の循環を促進し、皮膚のターンオーバーを順調にさせるなど、滞りがちな機能を活性化させます。
朝の目覚めが悪い方や集中力が途切れた時には、頭脳を活性化させ記憶力を高めます。
また、肩こりやリウマチの痛み、冷え性を和らげてくれるともいわれています。
ローズマリーには効能が異なるケモタイプ(CT)があり、風邪の症状を改善させるCTシネオール、肩こりや筋肉痛に役立つCTボルネオン、刺激が穏やかで強肝作用があるCTベルベノンが知られています。
※ケモタイプ(Chemotype)とは、同一の学名の植物から抽出した精油でも、生育地の気候条件(日照時間、気温、降水量)と土壌条件(標高、pH、組成成分)が異なると化学的構成が大きく異なることがあり、これをケモタイプと呼びます。
<作 用>
<すべてのローズマリーに共通>強肝、強壮、去痰、抗ウイルス、抗菌、細胞成長促進、子宮強壮、循環促進、消化促進、神経強壮、頭脳明晰化、免疫調整、利尿
<CTシネオール>呼吸器障害
<CTボルネオン>刺激活性、筋肉疲労
<CTベルベノン>スキンケア、ヘアケア。皮膚に比較的やさしく、特に細胞成長促進を助ける
<適 用>
こころに ・脳を刺激し、記憶力の減退や集中力低下に対して効果を発揮
・疲れた心を元気づける
からだに ・胃腸、肝臓、胆のうなどの機能を強化
・鎮痛作用で頭痛や肩こり筋肉痛に効果がある
美容に 収れん作用で肌を引き締め、ハリを与え、頭皮を活性化し、髪を健やかに
<香 り>
トップノート / ハーブ系
<ブレンド相性>
柑橘系、ハーブ系、フローラル系、ウッディ系、樹脂系、スパイス系
さまざまな精油と好相性
<注意事項>
高血圧、てんかん、乳幼児、妊娠中、授乳中の方は使用をお控えください
<学 名> Salvia rosmarinus (~2017 Rosmarinus offisinalis)
<英 名> Rosemary
<科 名> シソ科
<原産国> 地中海沿岸
<抽出部位> 葉部
<抽出方法> 水蒸気蒸留法
<主な成分>
<CTシネオール>1,8-シネオール(〜55%)、α-ピネン、β-ピネン、カンフェン、ボルネオン、β-カリオフィレン
<CTボルネオン>ボルネオン(〜30%)、1,8-シネオール、α-ピネン、カンフェンなど
<CTベルベノン>ベルベノン(〜35%)、α-ピネン、1,8-シネオール、カンフェンなど
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